外構フェンス、高さで後悔しないために!目的別おすすめの高さ基準と選び方

2024年7月2日

 

こんにちは。山形県酒田市で外構・エクステリアの販売・施工をしている(有)ワールドウインドー庄内です。

 

今回のブログでは、外構でフェンスの高さについて解説します。標準的なフェンスの高さを知りたい方はもちろん、フェンスの高さに法的な制限はあるのか知りたい方にもぴったりです。

 

当社では新築のフェンスをはじめ、住み慣れたお住まいに部分的にフェンスを足したり、目線の関係で高めのフェンスを施工したりなど、日々さまざまなご要望にお応えしています。

 

このブログを読めば、フェンスの高さについて「可能な高さ」から「標準的な高さ」、「商品展開」「選び方」まで、必要な基礎知識が身に付きますよ

 

外構フェンスの高さには法律で上限があります

外構でフェンスの高さには、建築基準法により制限があります

 

ブロックを含めた高さの上限

建築基準法施行令「第4節の2 補強コンクリートブロック造 第62条の8」より、「ブロック+フェンス」の高さは2.2mまでとなっています。

 

フェンスだけで建てる場合

フェンスだけで建てる場合には、2.2mの上限はありません

 

外構フェンスの高さで実際に適切なのは?

リクシルフェンスAB

画像:リクシル

 

外構でフェンス(ブロック+フェンス)でしっかり目隠ししたいとなると、ブロックを含めて地面から1.8m~2m必要と言われます。

 

上は、道路に多くの人が歩くことを想定して、歩く人の目線の高さや角度を計算した場合の目安です。

 

ですが、実際には1.8m以上の高さとなると見た目の圧迫感は大きいです。

 

山形県酒田市や庄内地方のような、あまり住宅が密接していない地域、道路に歩行者が多くない地域では、目隠し目的でも1.7m程度がおすすめです。防犯だけが目的であれば、1.5mでも効果があるという意見もあります。

 

  • フェンスからお住まいまでの距離
  • 窓の位置や大きさ
  • 外から見た圧迫感
  • 道路との高低差
  • 内側から見た見通しや景観
  • お隣との関係
  • 価値感

などを含めて、それぞれのお住まいによって向いている高さが違いますので、「高め」「低め」などのご希望を出しながら、施工業者さんと相談して決めることをおすすめします。

 

ちなみに、「外から見た圧迫感」「内側から見た景観」などは、フェンスのデザインや造りによって変わってきます。

 

▼程よく目隠し出来て圧迫感のない、リクシル(LIXIL)フェンスAB YS1型

 

最近は、しっかり目隠ししながら圧迫感のないよい商品がたくさん出ていますので、目隠しと開放感を両立してみてくださいね。

 

①「ブロック+フェンス」施工について

豪雪地帯では、通常ブロック積みは必須

前提として、酒田市を含む豪雪地帯では、雪でフェンスが倒れるのを防ぐために、通常のフェンスにはブロック積みが必須です。つまり、豪雪地帯では全て「ブロック+フェンス」になります。※多段柱タイプ以外。多段柱タイプについては後ほど解説します。

 

ブロックは、3段積むのが標準です。

 

▼フェンス下のブロック積みをしている様子です。

ブロック積みの様子

▼3段積んでいきます。


 

ブロック上に建てるフェンスのサイズ展開

例えば、弊社で一番人気のリクシル(LIXL)フェンスABやフェンスAAでは、フェンスだけで60cm80cm100cm120cmのサイズ展開になっています(品番によっては、少しですが140cmもあります)。

 

 

画像:リクシル

 

「ブロック+フェンス」の全体の高さと選び方

「ブロック+フェンス」の全体の高さと、計算方法、メーカーのサイズ展開に合わせた選び方について解説します。

 

ブロック1個の高さは20cmです。先ほどお伝えした通り、ブロックは3段積みます。

 

1段目のブロックは10cm地面に埋めるため、ブロック3段積んだ高さは、50cmになります。

 

したがって全体の高さは、ブロック分50cmに、商品の60cm・80cm・100cm・120cmいずれかを足して計算してみてくださいね

 

例えば、1.2mのフェンスを選んだ場合、全体の高さは1.7mになります。

 

高さは必ず強度と両立させて

また、山形県酒田市を含む庄内地方など風の強い地域では、フェンスの高さによっては、強風で破損しやすくなります。高さを出す場合には、柱の間隔も適切なものにすることが必要です。

 

柱と柱の間が狭い方が、当然風に強くなります。弊社では、フェンス単体の高さが1.2mを超える場合は、柱の間隔は1m以内にしています

 

柱1m間隔の図解画像:リクシル

 

高さ1.2m以上のフェンスだと、現場で作業中に運んでいてたまたま風を受けると、運び慣れた男性でさえも、すごい風圧でよろけてしまいます。それだけ「平面にかかる風圧」は、強いのです。

 

近年は台風や冬期の低気圧による突風が激しいです。酒田市のように風の強い地域では特に、フェンス1.2mではメーカー推奨よりも厳しめな柱ピッチ1mをくれぐれもおすすめします。

 

画像:リクシル

 

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弊社では、高さ1.2以上のフェンスは柱ピッチ1mにして強度を出しています

 

ちなみに強風対策としては、ブロックの厚みは、10cmでなく12cmをおすすめします。12cmの厚さにすることで、フェンスに風を受けた際にガタつかずにすみます

 

②「フェンスだけ」施工について

多段柱タイプの画像
 

多段柱タイプは庄内地方でもブロックを積まない

山形県酒田市、鶴岡市、庄内地方のような雪の多い地区でも、多段柱タイプのフェンスは、下にブロックを積みません

 

▼多段柱タイプとは、下のようにフェンスを段にして積んだタイプです。

多段柱タイプの写真

 

多段柱タイプの場合は、「フェンス基礎(ぎそ)」といって、下のように柱を埋め込むためのコンクリート製の基礎をします。

コンクリート基礎の様子

▼これを埋め込みます。

▼柱を建てています。

▼2段の多段フェンスが完成しました。ちなみにこちらは部分的な目隠しフェンスです。

 

このように、雪の多い庄内地方であっても多段フェンスでは、ブロックでなく「フェンス基礎(ぎそ)」での施工になります。

 

多段柱の柱も1m間隔が基本

弊社では丈夫な施工に仕上げるため、多段柱タイプの場合も柱と柱の間隔は短く、ほとんどの場合1m間隔にしています。

 

▼例えば、下はリクシル(LIXIL)フェンスABカタログで柱間隔の表です。

 

赤で囲んであるのは、柱間隔です。メーカーのこちらの表で2mとなっているものでも、弊社では1mにすることが多いです。

 

外構でフェンスの高さまとめ

今回の記事では、外構でフェンスの高さについて解説しました。

 

フェンスの高さの法律的な知識から、実際におすすめな高さ、商品の選び方や施工の際に気をつけたほうがいいことなどをお伝えしました。

 

特に、柱の間隔やブロックの幅などは、お住まいの安全のために、お客様の方からも施工業者さんに確認していただくといいと思います。

 

フェンスをご検討の際のご参考になれば幸いです。

 
 



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