ウッドデッキで天然木ならウリン材がいいの!? その特徴・他の選択肢との比較

2022年11月17日

 

こんにちは。山形県酒田市で外構・エクステリアの販売・施工をしている(有)ワールドウインドー庄内の代表、富樫です。

 

今回の記事では、天然木でウッドデッキを造る際に木材として注目されている「ウリン材」についての解説をします

 

当記事はこんな疑問や不安にお応えします。

✅天然木のウッドデッキならどの素材がいいの?

✅ウリン材ってどんな素材?

✅人工木・天然木含めどの素材のウッドデッキにするか迷っている

 

弊社は山形県庄内地方ではエクステリアの施工実績トップクラスです。最近新築からウッドデッキを付けられる方も増え、ウッドデッキの実績も伸びています。ウッドデッキの素材についての知識も豊富に持っていて、お客様からのご相談に日々お答えさせていただいています。

 

この記事を読めば、天然木のウッドデッキでウリン材の特徴が分かり、その他予備知識もつきますよ。

 

天然木ウッドデッキでウリン材って?

 

天然木のウッドデッキでウリン材とは、どんな木材なのでしょうか。ウリン材の特徴を解説します。

 

ウリン材は天然木ではウッドデッキに最も向いている

ウリン材は、天然木ではウッドデッキに一番向いている木材です。別名、アイアンウッドまたはビリアンとも呼ばれます。東南アジアで育ちます。とても硬く、赤い色味が特徴です。「ハードウッドデッキ材」と分類されます。

 

そもそも、天然木でウッドデッキを作るなら、木材には注意が必要。ウッドデッキの素材として、多くの木材は実は耐久性が非常に悪く、施工しても数年経つと痛んで見た目も悪くなり、ささくれや腐朽等で危険になる場合もあります

 

そのようにウッドデッキに向かない木材が数多くあるなかで、ウリンはウッドデッキに向いた、数少ない木材になります。

 

ウリン材がウッドデッキに向いているのは、下のような特徴があるからです。

  1. 硬い
  2. 害虫が寄らない
  3. 腐りにくい
  4. 上の3つの理由から耐久性が高い
  5. ささくれ・割れ・ひねりが出にくい
  6. 塗装作業が不要

 

ひとつずつ解説します。

 

ウリン材は硬い

ウリン材は硬いです。表面も「固く」てなめらかですし、内部を含む素材そのものも非常に「硬い」です。

 

質感で言えば、「石」と「柔らかめの木材」との中間くらいの硬さです。硬質木材、といえます。

 

ウリン材は虫が寄らない

ウリン材は赤い色の木材ですが、その赤を組成するポリフェノールが、絶大な防虫効果を発揮します。

 

特に幹の部分「心材」には、ポリフェノールがたっぷり含まれています。

 

心材をはじめとして全体的にもポリフェノールが豊富なため、木材の大敵であるシロアリのような害虫をよせつけないのです。

 

ウリン材は腐りにくい

ウリン材は、腐りにくいです

 

耐朽性が高い理由は、赤を組成するポリフェノールのおかげです。ポリフェノールが、バクテリアや菌類の繁殖を防ぎます。木材が腐るのは菌類(木材腐朽菌)のせいなので、赤い色を持ったウリン材は、その赤のおかげで腐らないのです。

 

また、ウリンが腐りにくいのは、育つ環境とも関係があると言われています。ウリンは海辺で生育します。そのため、湿気に強いのです。海水にも強いです。ウリンがポリフェノールを沢山含んだ赤色をしているのも、海辺で生育する植物ということに関係あるのかもしれませんね。

 

ウリン材は耐久性が高い

ウリン材は、上で解説した硬い・虫が寄らない・腐りにくいという特長から、非常に耐久性が高い木材となっています。

 

一般に35年もつともいわれます

 

割れ・ささくれ・ひねりが出にくい

ウリン材は、ささくれ・割れ・ひねりが出にくい木材です。

 

ウリンは、密生して育ちます。そのため、大きくなるのが非常にゆっくりです。成長するの遅いので、曲がりやひねりなどがない木材に育ちます。

 

先程お伝えした硬い木材に育つというのも同じことで、そのため、表面が滑らかでささくれができにくく、割れにくいです。

 

塗装作業が不要

ウリン材は、虫が寄りにくく腐りにくいことから、塗装作業が不要です。そのため、身体にも環境にも優しいウッドデッキを造ることができます。

 

ウリン材以外におすすめのウッドデッキ素材は?

※人工木のウッドデッキ(色ムラの様に見えるのは窓の反射です)

 

天然木のウッドデッキでおすすめなのは、ウリン以外ではイペ、セランガンバツなどがあげられます。

 

ですが、それ以外ではほとんどの天然木は、ウッドデッキとしては耐久性が弱かったりしておすすめできません

 

向いていない木材の天然木を使うくらいであれば、いっそのこと天然木ではなく、天然木の木粉と樹脂(ポリプロピレンやポリエチレン)を練り混ぜた素材である、人工木のウッドデッキにすることをお勧めします

 

人工木であれば、腐らず虫の心配もなく、とても耐久性が高いです。木粉が混ざっているので、木の風合いも持っています。現在は、本物の木と見間違うくらいのハイエンドな人工木もありますよ。

 

まとめ

今回の記事では、天然木でウッドデッキを造る際に木材として注目されている「ウリン材」についての解説をしました。

 

ウリンは、他の多くの木材と違い、あらゆる面でウッドデッキに大変ふさわしいことがお伝えできたのではと思います。

 

ウッドデッキを初めてご検討の方は、天然木をイメージされる方もいるようです。天然木であれば、ウリン・イベ・セランガンバツなどの適した木材を使うことをおすすめします。適していない木材を使ってしまうと、ウッドデッキを建ててもすぐに傷んでしまい無駄になってしまうので、どうぞ気をつけてくださいね。

 

今回の記事が、ウッドデッキに使うウリン材についてお調べだった方のご参考になれば幸いです。

 

 



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