ウッドデッキ置くだけタイプのデメリットは?失敗しないためにこれだけは確認!

2023年8月3日


こんにちは。山形県酒田市で外構・エクステリアの販売・施工をている(有)ワールドウインドー庄内の代表、富樫です。

ウッドデッキで置くだけタイプのものも、注目を集めているようです。同時に、価格の安い置くだけタイプのものには、果たしてデメリットはあるのか?気にされる方も多いようです。

こんな人に向いています。
✅置くだけのウッドデッキを検討している
✅ウッドデッキで施工タイプと置くだけタイプを比較したい
ウッドデッキで置くだけタイプのデメリットを知りたい


弊社では施工するタイプのウッドデッキのみを扱っていますが、「土間コンクリートのみを依頼したく、ウッドデッキは自分でやります」といったお客様もなかにはいらっしゃいます。

どんなものにも長所と短所があります。今回のブログでは、置くだけのウッドデッキのメリットとデメリット、特性をお伝えします。ご参考にしていただけると幸いです。

ウッドデッキの置くだけタイプとは?

ウッドデッキの置くだけタイプとは一般的に、人工木のデッキの平らな部分に、人工木の足がついているものです。

※写真はイメージです。



組立の時点でDIYが必要なものも多いです。正方形の90cm×90cmのデッキを組み合わせて、好きな大きさ、形を作れるタイプもあります。

フェンスをつけられるタイプもあります。

価格は、施工タイプの大手エクステリアメーカーよりかなり安いことが特徴です。

ウッドデッキ置くだけタイプのメリットは

最初に、ウッドデッキで置くだけタイプのメリットをお伝えします。

ウッドデッキで置くだけタイプのメリットとは、「安い」「撤去が比較的気軽にできる」ということです。

価格は、非常に抑えられます。また、地面に取り付けしてあるわけではないので、自治体などを通して粗大ごみの相談をするなどして、比較的簡単に撤去することができるでしょう。

ウッドデッキ置くだけタイプのデメリットは

ウッドデッキで置くだけタイプのデメリットとは、下記の点です。

  1. 人工木で「腐らない」とあるものの、「耐候性処理」での臨床試験データを出すなど色褪せ防止への保証もなく、「長期腐朽試験」などのデータも公開していないものが多い
  2. 表面が熱くなりにくい工夫などもされていないものが多い
  3. 台風や激しい強風などの際に心配がある
  4. サイズ展開の面で、完全にお住まいにフィットさせるためのカスタマイズができない
  5. 色展開が少ない
  6. 自分で取り寄せて自分で組み立てなければいけないので、時間と労力と最低限の技術が必要

ひとつずつご説明します。

1. 「耐候性処理」「長期腐朽試験」などのデータも公開していないものが多い

ホームセンターやネットショップ等に出品されてある置き型のウッドデッキでは、「人工木製」ということで、「劣化しにくい」と謳ってあるものが多いです。

ですが、「多少の色褪せがあります」等の表記があるものもあります。

「劣化しない」「色褪せない」という厳密なテストデータまで公開しているものは少ないです。そのあたりを心配される方は、長持ちという点では少し物足りないかもしれません。


一方、例えば上の画像、大手エクステリアメーカーYKKapの設置型ウッドデッキ商品「リウッドデッキ200」では、色褪せないことへのお客様への証拠として、天然木とそのメーカーの人工木との比較で1000~3000時間の耐候テストをし、その色褪せ結果を写真画像で並べて公開しています。ちなみに3000時間とは約1年間ですね。

▲「リウッドデッキ200」が退色しない証明


上記の結果を比較すると、天然木ではどんどん色褪せているのに比べて、「リウッドデッキ200」では3000時間経っても全く色褪せていません。このような証拠を載せることで、「耐候性処理」をしています、という保証になっています。

同じように「リウッドデッキ200」は、「耐腐朽性」の試験結果も、天然木と比較した結果を数値で公開しています。とても安心ですね。


そういった点を考慮すると、置き型のウッドデッキは丈夫さや長持ちの点で、大手の施工型ウッドデッキに比べ少し物足りなさを感じる方もいるかもしれません。

2. 表面が熱くなりにくい工夫などもされていないものが多い

上の項目でお伝えした通り、置き型のウッドデッキも、ほとんど人工木です。

人工木の特徴は、熱くなりやすい点です。

その点では、先程のメーカーとは別の大手メーカーリクシル(LIXIL)で、何商品か「表面が熱くなりにくい」商品を出しています。

それらの熱くなりにい商品では、例えばリクシル(LIXIL)「デッキDS」では、足裏の温度を測定した測定結果を、サーモグラフィの画像で公開しています。



また、リクシル(LIXIL)「樹ら楽ステージ」は表面温度を測定したグラフを公開しています。




これらのデータを見ると、少しお金がかかっても人工木の「熱くなりやすさ」を避けたい、といった方には、簡易な置き型ではなく、こういった大手メーカーの施工型ウッドデッキを選んだ方がいいでしょう。

3. 台風や激しい風の際に心配がある

地面に固定せず置くだけですので、当然、強い風には注意です。

少しの風であれば大丈夫なのですが、重量も大きくないため、台風の際などの強い風に対しては心配です。

酒田市を中心とした山形県庄内地方は、全国的にみても風の強い地域です。冬季では普段の風もあなどれず、台風程度の風がたびたび吹きます。

弊社からのアドバイスとしては、もし下が土間コンクリートなのであれば、置くだけタイプのウッドデッキはアングル材を使用するなど何かの方法で下に固定することを強くおすすめします。

4. お住まいにフィットさせるためのカスタマイズが苦手

置き型のものをホームセンターやネットショップで購入するだけなので、当然、お住まいに合わせたサイズや細かいカスタマイズといった点では苦手です。

「大きな窓に合わせてこのぐらいの広さがいい」「形はこんな形がいい」といった場合は、置き型ではなく、施工会社さんにご相談したほうがいいかと思います。

下のイメージ図は、リクシルの施工型のウッドデッキです。



5. 色展開が少ない

ネットショップやホームセンターで購入する置き型のウッドデッキでは、当然色展開が少ないです。

その点、大手メーカーの施工型ウッドデッキは非常に色展開が豊富で、カタログを見ながら「どの色を選びますか」という状態です。

その場合、リビングなどのフローリングの色と合わせれば、外まで一体感が出てリビングが広く見えます。また、「外壁」や「フェンスなど他の外構」などとコーディネートすれば、お住まいの外観に一体感が出て全体の見た目がランクアップします。

ちなみに、大手メーカーのリクシルやYKKapのウッドデッキの色展開は、こんなにありますよ。▼


「YKKap リウッドデッキ200」


「リクシル 樹ら楽ステージ」

6. 時間と労力と最低限の技術が必要

置くだけウッドデッキと言っても、組立てが必要なものが多いです。「簡単組立て」といっても、簡単かどうかは人により受け取り方が違います。

組立ても全てしてもらうには、施工してもらうタイプの大手メーカーのウッドデッキが一番ですよ。

まとめ

今回のブログでは、置くだけのウッドデッキのメリットとデメリット、特性をお伝えしました。

安い「置くだけのウッドデッキ」ですが、どんなものにもメリットとデメリットがあります。ライフスタイルやご要望に合わせた選択をしていただければ幸いです。

今回のブログがご参考になれば嬉しいです。


 
※画像出典:リクシル・YKKAP



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