画像出典：リクシル（LIXIL） カーポートST カタログ
こんにちは。山形県酒田市で外構・エクステリアの販売・施工している（有）ワールドウインドー庄内の代表、富樫です。
これからの季節、カーポートご検討の方も増えているのではないでしょうか。
弊社では、カーポートといえばリクシル（LIXL）カーポートSTやYKKapジーポートneoなどの、折板カーポートをおすすめしています。
ですがそれは、「折板カーポートは価格が高くて品質がいい。それ以外のカーポートは品質が悪い」ということではありません。
また、全国的にみて「折板カーポートだけが最新」というわけでもありません。
今回の記事では、折板カーポートではないカーポートにスポットをあてることで、「折板カーポートと、そうではないカーポートの正確な違い」についてお伝えいたします。
※折板カーポートとは、上の画像のカーポートです。
例えば、リクシル（LIXIL）カーポートSC
画像出典：リクシル（LIXIL） カーポートSC カタログ
折板カーポート以外のカーポートは沢山あるのですが、今回はリクシル（LIXIL） カーポートSCを一例としてとりあげます。
こちらのカーポートは、実は、カーポートSTとさほど価格帯は変わりません。
この商品の強みは、「デザイン」「住宅との調和」「質感」です。
画像出典：リクシル（LIXIL） カーポートSC カタログ
必要十分な機能をキープしつつも余分なパーツがそぎおとされ、シンプルでとても美しいデザインです。ざまざまなハウスメーカーのお洒落な外観にぴったり似合うよう、念入りに設計されています。
また、リクシル（LIXIL）ですから非常に良質な材料が使用されています。
決して「折板カーポートではないから、グレードが落ちる」ことはありません。
このような優秀な商品は、リクシル（LIXIL）をはじめとした各社でいくつか出ています。
それでは、何が違うのか
画像出典：リクシル（LIXIL） カーポートST カタログ
それではなぜ弊社は、鶴岡、酒田をはじめとした庄内地方のお客様方に、折板カーポートのみをおすすめするのでしょう。
折板カーポートとそれ以外のカーポートでは、何が違うのでしょう。
耐風圧強度
最初に、耐風圧強度をみます。
昨今は自然災害も増えてきたので、「庄内地方では最低これくらいの耐風圧強度があればよい」という基準はありません。
ただ、冬の地吹雪の例で分かる通り、庄内地方は全国でも大変風の強い地域です。
具体的な数値ですが、カーポートSTでは耐風圧強度が46m/秒相当です。
それがカーポートSCだと、耐風圧強度42m/秒相当まで落ちます。
ただし、強度に力を入れたカーポートSC1500というモデルがあり、そちらはカーポートSTと同じ耐風圧強度である46m/相当まで出ます。
耐積雪強度
次に、耐積雪強度についてです。
鶴岡市や酒田市など庄内地方の街なかは、最低でも耐積雪強度が100cm以上必要です。櫛引・羽黒山間部・朝日（鶴岡市旧朝日村）では耐積雪強度150cm以上が必要です。
カーポートSTの耐積雪強度は、最大200cm相当です。それ以下であれば150相当、100cm相当も選べます。庄内地方での強度は軽くクリアできます。
一方、カーポートSCだと耐積雪強度は20cm相当です。強度が高いカーポートSC1500でも、耐積雪強度が50cm相当しかありません。
残念なことに、カーポートSCではどちらのモデルでも、酒田や鶴岡を含む庄内地方では雪に対する強さが足りません。
庄内に耐えうる耐積雪強度は、折板カーポートだけなのです
上の資料をみると、庄内地方に設置するには、カーポートSCでは耐積雪強度が足りていません。
今回はカーポートSCを例にとりましたが、他のカーポートを含めた際にも「折板カーポート」と「そうではないカーポート」の差は、耐積雪強度にあります。
これが、弊社が折板カーポートのみをおすすめする本当の理由です。
「新しい」「品質がいい」「デザインがいい」「低価格帯ではない」という商品は他にもあります。ですが「庄内の雪に耐えうる」という基準を満たすのが、リクシル（LIXL）カーポートSTやYKKapジーポートneoなどの、折板カーポートなのです。
・・・
「価格もそれなりにするし、なんとなくよさそうなカーポート」。折板カーポートはこんなイメージもありますが、今回は改めて他のカーポートの違いを振り返り、解説いたしました。
カーポートをご検討中の皆様ご参考になり、お見積りの際にいっそうの安心につながりましたら幸いです。
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