「卒FIT」って何?どう対策はすればいいの?

2019年12月11日

こんにちは。酒田市(有)ワールドウインドー庄内の富樫です。

 

 

太陽光発電システムのオーナー様は、最近たまに「卒FIT」という言葉を耳にするようになったのではないでしょうか。今回のブログでは、「卒FIT」の概要とその対策をご説明します。

 

「卒FIT」と共に不安を煽るような広告も出ているため、これを読んで安心していただければと思います。

 

今現在話題になっている「卒FIT」とは、「FIT制度における余剰買取において、固定買取期間の10年契約が終わること」を指す場合がほとんどです(全量買取については、もっと後に「卒FIT」が話題になると思います)。

 

ちなみに余剰買取とは、設備が10kW未満で、固定買取期間が10年間、自家消費して余った電力を売電する売電契約です。設備の規模からいって屋根に載せている住宅用太陽光発電が多いです。

 

今年の秋から、FIT制度活用の最初の年つまりkWあたり48円の契約でスタートしたオーナー様達が順次、10年間48円の契約を卒業していくことになります。

 

これまでとても高い売電額で買ってもらっていたため、「卒FIT」後に不安を感じるオーナー様もいらっしゃるかもしれませんが、実質上それほど心配はいりません。

 

まず第一に、酒田市・鶴岡市を含む庄内地方では、48円のときから太陽光発電をスタートした方はほとんどいなく、皆さん42円位になってからスタートしたので、来年「卒FIT」する方はとても少ないです。庄内地方でも何十件しかいらしゃらないのではないでしょうか。ちなみに弊社のお客様では、1人もおりません。

 

いずれは皆様「卒FIT」するわけですが、「卒FIT」後にとる方法は2通りあります。

 
方法1 東北電力にそのまま売電する

売電金額は下がりますが、引き続き売電契約ができます。新たな費用はかかりません。10年間の売電契約が終わる際に、東北電力から「売電続けますか?」といった通知が来ると思います。

売っている売電金額が安くなるだけです。

余剰になる手前で使っている電力kWあたり24~25円分はこれまで通り浮くので、電気代が上がるということはありません。

また、投資として始めた方も、これまで10年間の売電で採算をとっている場合がほとんどではないでしょうか。

 

方法2 蓄電池を付けて自家消費する

これは、蓄電池の初期投資だけで、150万円~200万円かかります。また、蓄電池の寿命は10年程度なので、発電した電気を全部自分のところに使って電気代が安くなるにしても、採算がとれるかどうかは悩むところです。

蓄電池は、なかなか価格が下がっていません。なぜ蓄電池が安くならないかというと、蓄電池の中心部である「リチウムイオン電池」の材料となる資源が稀少だからです。電気自動車業界をはじめとして世界中で需要過多になっていて、価格高騰しているのだそうです。

 

このように、上の2つの方法からはひとつめが当然おすすめですし、そのまま東北電力に売電するとしても特に不安になることもないと思います。

 

太陽光発電のパネルは性能も良く寿命も長く、弊社でもじゅうぶんメンテナンスさせてただきます。オーナーの皆様、FIT制度が終わっても、ぜひ環境にも家計にも優しい生活を引き続き楽しんでくださいね!

 


 


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